技 能

本邦の公私の機関との契約に基づいて行う産業上の特殊な分野に属する熟練した技能を要する業務に従事する活動です。  (【在留期間】5年、3年、1年又は3月)

 

  • 【「技能」に該当する業務の例】

  • ◆「技能」に該当するには、その活動が、「産業上の特殊な分野に属する熟練した技能を要する業務」であることが必要です。具体例を以下にお示しします。

    1. 外国料理の調理師、料理人
    2. 外国特有の建築、土木の技能を要する業務
    3. 外国特有の製品の製造又は修理の技能を要する業務
    4. 宝石、貴金属又は毛皮の加工の技能を要する業務
    5. 動物の調教師
    6. 石油探査のための海底掘削、地熱開発のための掘削又は海底鉱物探査のための海底地質調査の技能を要する業務
    7. 航空機の操縦士
    8. スポーツ指導者
    9. ワイン・ソムリエ

  • 【「技能」の該当基準】

  • ◆「技能」に該当するかどうか、その他に基準はないのでしょうか。省令により、以下の通り基準が定められています。以下にお示した朱字下線箇所については、後程説明いたします。
  • 【基準】(「出入国管理及び難民認定法第七条第一項第二号の基準を定める省令」から)

    申請人が次のいずれかに該当し、かつ、日本人が従事する場合に受ける報酬と同等額以上の報酬を受けること。
    一.料理の調理又は食品の製造に係る技能で外国において考案され我が国において特殊なものを要する業務に従事する者で、次のいずれかに該当するもの(第九号に掲げる者を除く。)
    イ 当該技能について十年以上の実務経験Ⓐ(外国の教育機関において当該料理の調理又は食品の製造  に係る科目を専攻した期間を含む。)を有する者
    ロ 経済上の連携に関する日本国とタイ王国との間の協定附属書七第一部A第五節1(c)の規定の適用を受ける者Ⓑ

    二.外国に特有の建築又は土木Ⓒに係る技能について十年(当該技能を要する業務に十年以上の実務経験を有する外国人の指揮監督を受けて従事する者の場合にあっては、五年)以上の実務経験(外国の教育機関において当該建築又は土木に係る科目を専攻した期間を含む。)を有する者で、当該技能を要する業務に従事するもの

    三.外国に特有の製品Ⓓの製造又は修理に係る技能について十年以上の実務経験(外国の教育機関において当該製品の製造又は修理に係る科目を専攻した期間を含む。)を有する者で、当該技能を要する業務に従事するもの

    四.宝石、貴金属又は毛皮の加工に係る技能について十年以上の実務経験(外国の教育機関において当該加工に係る科目を専攻した期間を含む。)を有する者で、当該技能を要する業務に従事するもの

    五.動物の調教に係る技能について十年以上の実務経験(外国の教育機関において動物の調教に係る科目を専攻した期間を含む。)を有する者で、当該技能を要する業務に従事するもの

    六.石油探査のための海底掘削、地熱開発のための掘削又は海底鉱物探査のための海底地質調査に係る技能について十年以上の実務経験(外国の教育機関において石油探査のための海底掘削、地熱開発のための掘削又は海底鉱物探査のための海底地質調査に係る科目を専攻した期間を含む。)を有する者で、当該技能を要する業務に従事するもの

    七.航空機の操縦に係る技能について二百五十時間以上の飛行経歴を有する者で、航空法(昭和二十七年法律第二百三十一号)第二条第十八項に規定する航空運送事業の用に供する航空機に乗り組んで操縦者としての業務に従事するもの

    八.スポーツの指導に係る技能について三年以上の実務経験(外国の教育機関において当該スポーツの指導に係る科目を専攻した期間及び報酬を受けて当該スポーツに従事していた期間を含む。)を有する者若しくはこれに準ずる者として法務大臣が告示をもって定める者で、当該技能を要する業務に従事するもの又はスポーツの選手としてオリンピック大会、世界選手権大会その他の国際的な競技会に出場したことがある者で、当該スポーツの指導に係る技能を要する業務に従事するもの

    九.ぶどう酒の品質の鑑定、評価及び保持並びにぶどう酒の提供(以下「ワイン鑑定等」という。)に係る技能について五年以上の実務経験(外国の教育機関においてワイン鑑定等に係る科目を専攻した期間を含む。)を有する次のいずれかに該当する者で、当該技能を要する業務に従事するもの
    イ ワイン鑑定等に係る技能に関する国際的な規模で開催される競技会(以下「国際ソムリエコンクール」という。)において優秀な成績を収めたことがある者
    ロ 国際ソムリエコンクール(出場者が一国につき一名に制限されているものに限る。)に出場したことがある者
    ハ ワイン鑑定等に係る技能に関して国(外国を含む。)若しくは地方公共団体(外国の地方公共団体を含む。)又はこれらに準ずる公私の機関が認定する資格で法務大臣が告示をもって定めるものを有する者
  • 【基準のポイント】

  • ◆上記の省令の基準のうち、朱字下線箇所について補足説明いたします。
    Ⓐ「10年以上の実務経験」
     過去の勤務先から在職証明書を発行してもらい立証する必要があります。「報酬額」:日本人が従事する場合に受ける報酬と同等額以上の報酬を受けることが必要です。
    Ⓑ「経済上の連携に関する日本国とタイ王国との間の協定附属書七第一部A第五節1(c)の規定の適用を受ける者」
    ⅰ 5年間以上のタイ料理人としての実務経験
    ⅱ 初級料理人の資格
    ⅲ 来日前1年以内にタイ料理人としての平均賃金以上の報酬を得て働いたこと
    (詳細はこちら https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/fta/j_asean/thailand/pdfs/fuzoku07.pdf )
    Ⓒ「外国に特有の建築又は土木」
     具体的には、ゴシック、ロマネスク、バロック方式の建築やカナダのツーバイフォー建築の職人等が許可されることがあります。一方、和式の木造建築や瓦屋根を作る職人の場合は「外国に特有の建築又は土木」ではないため、許可されません。
    Ⓓ「外国に特有の製品」
    ヨーロッパ特有のガラス製品、ペルシア絨毯等、日本にはない製品があたります。
  • 【必要な書類】

  • 【調理師としての活動を行おうとする場合】(法務省ホームページ)

    【調理師以外の活動を行おうとする場合】(法務省ホームページ)